門司港地域の足跡
~門司港駅はいまも旅する人たちを、迎え入れ、見送っている~
もともと寒村であった門司の村が発展し始めるのは、1884(明治 17)年ごろからのこと。 この時期に現在の門司港の海岸沿いに海軍の石炭貯蔵所が建てられます。 1889(明治 22)年に港がつくられ、今の門司港の場所が国の特別輸出港に指定されました。
1891(明治 24)年には門司駅(今の門司港駅)が開業され、安川松本商店、三井物産、浅 野商店といった名だたる石炭商が軒を連ねます。
この頃から門司港の駅は、九州の中でとても重要な場所になるんですね。
さて、ここでみなさんに質問! この門司駅(今の門司港駅)ですが、九州で最初の急行列車が出発した場所であることをご 存知だったでしょうか?
1906(明治 39)年 5 月、九州最初の八代行きと長崎行きの急行列車が、それぞれ 7 時 10 分 と 15 時 40 分に、この駅から出発したそうです。 たくさんの人たちの便利な移動手段を支えるのに欠かせない駅でした。
その駅が建て直されるのが 1914(大正 3)年。門司駅という名前から正式に門司港駅とな るのが 1942(昭和 17)年です。
その門司港駅には、いまクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」という豪華寝台列車が到着 します。おおむね毎週火曜日の 13 時 16 分です。 到着した際には、たくさんの地元の人たちでお出迎えしています。
こうして門司港駅は、いまも元気にたくさんの旅する人たちを、迎え入れては、見送っています。


(現在は旧JR九州本社ビル)

昔は銀行や商社が多く立ち並んでいました。


