人との出会い

 こちらは、カボチャドキヤ国立美術館とその館長 川原田徹(トーナス・カボチャラダムス)さんです。

門司はかつて港町として栄えました。

海岸沿いから山沿いまで、商社や銀行、倉庫会社や保養所など、働く人たちのたくさんの建物や住宅が建っていました。ですが、その多くを私たちは今は目にすることはできません。

そんな建物が多くあった谷町という場所に、カボチャドキヤ国立美術館はあります。

かつて三菱倉庫の保養所として使われていたこの建物は、地元の人たちでつくられた「門司レトロ基金の会」によって保存・活用されることが決まり、現在のカボチャドキヤ国立美術館として生まれ変わります。

「基金の会」の発起人の一人であり、この美術館の館長である川原田徹さんは、2歳から門司港で育ち、東京の大学で学んだ後、ふたたび門司港に戻ってこられ、独学で美術を学び、絵を描かれるようになりました。

トーナス・カボチャラダムスと名乗るようになったのは1994年から。

館内に飾られた約100点にもおよぶ作品のモチーフは、トーナスすなわちカボチャです。

代表作の一つ「かぼちゃのブリューゲル」には、巨大なカボチャにらせん状の通路が無数に描かれ、その中にたくさんの人たちが暮らしている姿が丁寧に描き込まれています。

私たちが知る栄町銀天街や中央市場などもあり、行き交う人々の息づかいが聞こえてきそうです。

館長はいいます。

「画家にとって作品は自分の世界観をあらわしたもの。ですが、見る人にとって、それがどのような“力”を持つかは分かりづらいことです。とりあえず、楽しんでいただき、生きていることの喜びを感じて下さればありがたいことです」。

訪れる人たちを元気にしてくれる、そんなカボチャドキヤ国立美術館は、門司港から世界に向けてひらかれています。

みなさんもぜひご自分のお気に入りの作品を見つけに足を運んでみてください。

店名
カボチャドキア国立美術館
住所
北九州市門司区谷町2-6-32
電話番号
093-331-5003
営業時間
土曜日と祝日(日曜日の場合は振替え休日)
定休日
平日